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採用面接で聞いてはいけないこと

採用選考時の質問で相手を不愉快にさせた面接の志田さん。何を聞いたのか?

社   長 :  今回の面接で応募者のひとりからクレームの電話があったそうじゃないか。何があったんだ?
総務部長 :  すみません、社長へのご報告が遅くなりました。
社   長 :  ネットの書き込みも要注意しなければいけないんじゃないのか。取引先や関係者に誤解されるようなことになっては困るからな。
総務部長 :  今後はこのようなことが起きないよう、面接マニュアルを作成し、徹底させます。
社   長 :  それで、どんなクレームだったんだ?
総務部長 :  どうやら面接をした志田が、うっかり相手の出身地や実家の商売について聞いてしまったらしいんです。相手からは、法律違反だとか圧迫面接だとか言われたようで、電話に出た伊勢も対応に困っていました。
社   長 :  そうか、出身地は聞いてはいけないことだったのか、私も知らなかった。いずれにせよ、二度とこんなことがおきないよう、しっかり対応してくれよ。
総務部長 :  はい、以後気を付けます。
1.採用選考時の注意点
採用面接の場合、面接という雰囲気から生じる緊張感を少しでも和らげたいということから、質問項目を話しやすい身近な話題から切り出すことが少なくない。
しかし、出身地、家族状況など“本人に責任のない事項”や愛読書、尊敬する人など“本来自由であるべきもの”にかかわる事項について質問することは、応募者の適性・能力に関係のない事柄なので、避けなければならない質問とされている。
2.不適切な質問の例
  • (1)本籍地、住所環境に関すること※1
        ①本籍地(出身地)は?
        ②生まれてからずっと現住所?
        ③自宅は○○町のどのあたり?
        ④通勤は自宅から?
        ⑤お父さん、お母さんの出身地は?
  • (2)家族状況に関すること※2
        ①兄弟(姉妹)は何人?何をしているか?
        ②家族構成は?
        ③お父さん、お母さんの学歴は?
        ④お父さん(お母さん)の死因は?
  • (3)家族の職業・資産に関すること※3
        ①お父さん、お母さんの職業は?勤務先、役職は?収入は?
        ②実家の家業は何?
        ③学費は誰が出したか?
        ④家や持ち家か、借家か?自分の部屋があるか?
  • (4)思想・信条に関すること※4
        ①あなた、家族の支持する政党は?
        ②家の宗教は?
        ③愛読書(誌)は?購読新聞は?
        ④尊敬する人物は?
  • (5)その他(男女差別、セクハラ等)
        ①彼氏(彼女)はいるか?
        ②結婚の予定は?結婚、出産しても働き続ける?
        ③血液型・星座は?
        ④短所は?
こうしてみると、一般的な日常会話でかわされるレベルの事項についても、採用時の面接で聞いてはいけないことに該当するケースがあり、正直驚かれるのではなかろうか。
適性・能力のみで選考することが正しいかどうかはさて置き、「面接時に聞いてはいけないこと」に敏感な応募者が近年増加しているのが実であり、企業側としては十分に配慮する必要がある。
※1:本籍地、現住所を聞くことは、身元調査と同じで、同和地区出身者等への差別につながる。
※2:家族状況を聞くことで、採用に予断と偏見が働く。
※3:家族の職業や収入・資産を聞くことで、経済的に不利な家庭の子供を排除する結果になりやすい。
※4:憲法で保障されている事項を採用選考にするのは基本的人権の侵害になる。
3.健康情報の調査について
採用選考時の健康診断は避けることとされているが、全ていけないわけではなく、業務の目的達成に必要な範囲内では可能とされている。例えば、高所作業従事者を採用する場合であれば血圧値を把握しておく必要がある等、採用後、調査しなかったことを原因としたトラブルが生じないよう、逆に、必要な情報収集はしておかなければならない。
裁判例でも、「健康診断は予定される労務提供の内容に応じて入社前に実施することができる」としている。
ところで健康診断の結果だけではわからない疾病も多い。特に最近は、メンタルヘルス疾患により欠勤するケースが増えているが、そもそも入社前からそうした病歴をかかえていたことが発覚することが少なくない。メンタル面の病歴は聞いてはいけないものであるように思われがちだが、明らかに業務の遂行に支障がでる場合が多く、採用時の面接では、精神疾患を含めた過去の病歴を確認※6することは、原則、認められている。採用選考においては、就職差別につながらないよう注意は払いつつ、過去2年間など、一定期間を区切った上で、健康状態の確認を実施することをお勧めする。
※6:「HIV」「B型・C型肝炎」等の情報収集は禁じられている

※POINT

  • 採用面接で応募者に何をどこまで聞いていいのかは、職業安定法や厚生労働省の指針に留意しながら実施しなければならない。
  • 尊敬する人、愛読書、家族構成などの質問も禁止されている。あらかじめ質問項目や評価基準を決めておき、適性と能力に関係のない事項を尋ねないようにする。
  • うつ病などメンタル面の病歴は聞いてはいけないものであるように思われがちだが、精神疾患を含めた過去の病歴を確認することは、原則、認められている。

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